ライセンスと監査

運営ライセンス

現在、世界中でおよそ2000を超えるほどのオンラインカジノが存在し、営業していると言われています。

しかし、全てのカジノが公正な運営を行なっているとは言い切れず、中には詐欺まがいの運営を行なっているカジノが存在するのも事実です。

そのような玉石混淆の中から信頼できるカジノを見分ける判断基準として、カジノライセンスの存在がクローズアップされます。

カジノライセンスは、その名の通りオンラインカジノを運営する上で欠かせない、各国の政府が発行する公式の運営許可証のことで、カジノライセンスの記載がないカジノは避けるようにするのが賢明です。

カジノライセンスを発行している国は複数あり、それぞれ特徴や取得難易度は異なります。ここでは、代表的なライセンス発行国について、詳しく説明していきたいと思います。

 

まずは、当サイトでご紹介しているオンラインカジノが取得しているライセンスから見ていきましょう。

 

 

キュラソー

カリブ海に浮かぶオランダ領のキュラソー島。

キュラソーのライセンスは、キュラソー政府から認められたマスターライセンスを保持する4社が、サブライセンスをオンラインカジノ運営会社に発行するという独特な形態をしています。

マスターライセンスを保持する4社は、ライセンスの発行に際して公正なプログラムと資金力の有無を精査したのちにライセンスの発行を行います。オンラインギャンブルライセンスとしては最古の部類と言えるライセンスですが、後述するマルタやジブラルタルに比べて審査は厳しくないこと、マスターライセンスホルダーごとに対応が違うことなどもあり、それらに比べると信頼性は下がります。

但し、締め付けが厳しくない分、時流に合った対応(仮想通貨など)ができるため、他のライセンスからの乗り換えも含めて、日本市場に参入しているオンラインカジノの多くがキュラソーライセンスを取得しています。

 

Gaming Curacao(No,365/JAZ)

ライセンス発行開始

1998年

取得カジノ

     

 

Curacao eGaming(No,1668/JAZ)

ライセンス発行開始

1996年

取得カジノ

  

 

Antillephone(No,8048/JAZ)

ライセンス発行開始

1996年

取得カジノ

 

 

Curacao Interactive Licensing(No,5536/JAZ)

ライセンス発行開始

2001年

取得カジノ

なし

 

 

マルタ共和国

欧州連合(EU)の加盟国であるマルタ共和国は、オンラインカジノの運営ライセンスを主要産業の一つとし、オンラインカジノに限らずランドカジノも多く運営されている、まさにカジノ国家と言える存在です。

マルタ共和国のライセンス審査の特徴は、不定期で行われる抜き打ちチェックで、不正を取り締まる上で重要な役割を果たしています。また、厳正な審査を行うことでも有名で、マルタライセンスの認可を受けているカジノは、信頼性が高いと言えるでしょう。

 

Malta Gaming Authority

ライセンス発行開始

2000年

取得カジノ

       

 

 

カナワケ

カナダのケベック州・モントリオール近郊にある先住民・モホーク族の自治領であるカナワケは、カジノを主要産業としており、その一環として運営ライセンスの発行も行なっています。

カナワケ 政府のゲーミングコミッションが、ライセンスを管轄しています。

 

Kahnawake Gaming Commission

ライセンス発行開始

1996年

取得カジノ

      

 

 

ここからは、それ以外の有名なライセンスをご紹介していきます。

 

ジブラルタル自治政府

スペイン南端に位置する、英国領ジブラルタル。

ジブラルタル自治政府により直接審査が行われ、ライセンス審査のチェック項目は多岐に渡り、加えて過去の運営実績や経営状態などの企業実績も問われるなど、認可を受けることは大変難しくなっています。

また、高額なライセンス更新料がかかることもあり、認可を受けているカジノは、安定した経営基盤を持つ最優良企業であると言えるでしょう。

 

HM Government of Gibraltar

ライセンス発行開始

1998年

公式サイト

 

 

イギリス

ギャンブリングコミッションは、国営のくじをはじめ、イギリスにおけるギャンブル関係全般のサービス事業者に対して、ライセンスの発行や規制を行なっている国営機関です。

ギャンブリングコミッションのライセンスを取得するにあたっては、ギャンブリング法、およびギャンブリングコミッションが定める条件や規則を遵守することが求められます。それに合わせ、遵守されているかを確認するための審査や訪問が頻繁に行われ、是正勧告や助言などを行なっています。

 

U.K  Gambling Commission

ライセンス発行開始

2006年

公式サイト

 

 

アンティグア・バーブーダ

英国連邦加盟国である、アンティグア・バーブーダ。

1994年に世界で初めて政府公認のオンラインカジノ運営ライセンスの発行を始めました。

 

Financial Services Regulatory Commission

ライセンス発行開始

1994年

公式サイト

 

 

マン島

グレートブリテン島とアイルランド島に囲まれたマン島は、自治権のある英国王室属領です。

 

Isle of Man Government

ライセンス発行開始

2001年

公式サイト

 

 

オルダニー島

オルダニー島は、イギリス海峡にあるチャンネル諸島に位置する小島で、マン島と同じく自治権を持つ英国王室属領です。

 

Alderney Gambling Control Commission

 

ライセンス発行開始

1999年

公式サイト

 

 

フィリピン

フィリピンのギャンブル事業全般を取り締まるPAGCOR(パグコー)は、フィリピン政府管轄の運営公社です。

 

Pagcor

ライセンス発行開始

2007年

公式サイト

 

 

 

第三者監査機関

オンラインカジノの運営に必須となっている運営ライセンス。オンラインカジノ運営会社は、運営ライセンスを発行する各国政府(ライセンス国)に対して申請を行い、厳格な審査を経て、運営ライセンスを取得した上で運営を行なっています。

ライセンス国が、どちらかと言えばオンラインカジノの運営全般を監査しているのに対し、よりプレーヤーの側に近い位置でオンラインカジノを監視・管理する存在が、第三者監査機関になります。

 

ここからは、代表的な第三者監査機関についてご紹介していきます。

 

eCOGRA(イーコグラ)

eCOGRA(イーコグラ)は、プレーヤーの保護を目的に2003年に英国で設立された非営利団体です。カジノゲームに限らず、オンラインゲームのソフトウェアとソフトウェアを提供する期関の審査・認定を行っています。

eCOGRA(イーコグラ)の認定を受けるには2段階の監査を受けることが必要で、基準に満たない点がある場合は改善が確認されない限り、認定を受けることができません。

また、認定書には運営ライセンスと同様に有効期限があり、期限内の監査を受けることが必須条件となります。
認定書の更新は可能ですが、再監査を受ける必要があります。

 

eCOGRA(イーコグラ)が審査・認定している主な基準として下記のものがあります。

  • 責任あるギャンブル:プレーヤーに対して時間や資金の自己規制機能がある
  • 公平なゲームの提供:ゲームの確率が安定している、また、ルールに則っている
  • 適切で速やかな支払:勝利金の支払いが、速やかかつ正確に行われている

また、eCOGRA(イーコグラ)は、プレーヤーがeCOGRA(イーコグラ)が認定しているオンラインカジノとの間で問題が生じた際に、助言や仲裁を行うと言う役割も担っており、審査基準の厳格さも相まって高い信頼を誇ります。

 

 

GLI(Gaming Laboratories International)

GLI(Gaming Laboratories International)は、1989年に設立されたゲーム審査機関「TST(Technical Systems Testing)」を母体として2010年に発足したアメリカの民間企業で、全世界シェア80%以上を占める業界最大手の監査機関です。

GLIは、ランドカジノのスロットマシンなどの電子制御規格、ランドカジノ運営の組織や人材の育成、セキュリティーなど、多岐に渡る業界標準(基準)の作成業務を行なっており、「GLI標準(基準)」として各国政府(ライセンス国)に審査基準として採用されるほど、その業務の緻密さと正確性には絶大な信頼が寄せられています。

日本関連ではGLIグループの「GLI Japan」が、2018年にパチンコ・パチスロ機の国内2つ目の指定試験機関として国家公安委員会から指定を受けています。

 

GLIの主な審査・認定基準、および活動内容は下記のようなものがあります。

  • ゲーム機械が金銭を適正に扱っているか
  • RNG(乱数発生装置)のテスト
  • ペイアウト率(還元率)の公表
  • 宝くじやロトなどの監査

上でも触れましたが、ランドカジノのカジノマシンについての監査は「GLI標準(基準)」が世界標準となりつつあり、オンラインカジノに関してもGLIの影響力や信頼性は絶大なものとなっています。

 

 

iTech Labs(アイテック ラボ)

iTech Labs(アイテック ラボ)は、オーストラリアのメルボルンを拠点に2004年から運営されている独立監査機関で、イタリアやイギリスにもオフィスを構えています。

また、オンラインカジノやソーシャルゲームに対するテストサービスも提供しており、『NETENT』などの有名ゲームプロバイダーのゲームをテストしてきた実績を誇ります。

 

iTech Labsの主な監査基準は以下の通りです。

  • ゲームがルールに則ったものか
  • ゲーム結果と勝利金額が正しくリンクしているか
  • ゲームが正しく機能しているか

 

 

GamCare(ガムケアー)

GamCare(ガムケアー)は、ギャンブル依存症をはじめ、ギャンブルに関する悩みや問題を抱えている人たちに対して、助言やサポートなどを行なっているイギリスの慈善団体です。

その活動内容は、カジノだけにとどまらずギャンブル全般にかかっており、ギャンブル依存症の予防対策を講じているのはもちろんのこと、すでにギャンブル依存症となってしまった人たちへのアドバイスやカウンセリングを行うなど、プレーヤーの保護に特化したものとなっています。

 

GamCare(ガムケアー)が制定しているものではありませんが、オンラインカジノの自己規制機能として、下記のようなものがあります。

  • ログインの制限
  • プレー時間の制限
  • 入金額の制限

本来なら、オンラインカジノ運営会社は、プレーヤーがギャンブル依存症となってしまおうとも、多額の資金を課金してもらうことを望むはずです。にも関わらず、GamCare(ガムケアー)と提携しているオンラインカジノは、ギャンブル依存症対策や自己規制機能などの「責任あるギャンブル」に注力しているオンラインカジノ(運営会社)である可能性が高く、プレーヤーのことを慮ってくれているカジノサイトであると言えるでしょう。

 

-オンラインカジノの基礎知識

© 2025 なるほど!ザ・オンラインカジノ Powered by AFFINGER5